人ひとりが生きているということ

人ひとりが生きているということは大変なこと、すごいこと。

そんなに簡単なことではありません。

命の誕生は命がけ。

赤ちゃんを産む母親だけが命がけなわけではありません。

父親だって命がけだし、両親も兄弟も家族みんな命がけです。

命がけの思いで見守っていてくれているのです。

看護師さんも助産師さんもお医者さんも、みんな命がけで助けてくれます。

だから、母子ともに健康で、無事に赤ちゃんが生まれてきた時は、

みーんなみんな喜ぶのです。それはそれは大喜びです。

生まれた後だってそう。家族みんなで心配しながら不安になりながらも、

大切に大切に育て、だからこそ赤ちゃんの笑顔やわずかな成長に大喜び。

どんな人だってそうやってまわりの人たちに大切にされてきた貴重な存在なのです。

大きくなったって変わらない。

家族や友達、まわりの人たちみんなにとって

その人が生まれて生きていることでいろいろな喜びがあり幸せがあるのです。

町で歩いている見ず知らずの人も、そこのおじちゃんもおばちゃんも、

強面のお兄ちゃんも、ハデハデなお姉ちゃんも、みんなそれぞれにそうして

その人の事を大切に思っている人々にかこまれて生きているのです。

みんなが大事に大事に守ってきた、大切にしている命、それぞれの命。

だから決して知らない誰かが軽々しくその命に触れることなんてできない。

人の命を勝手に操作することなんてできない。

みんながみんなで大切に手繰ってきた糸を、

何も知らない人がいきなりプツンと断ち切ってしまうなんて

そんなこと絶対あってはならない。

有名人であろうと、無名の人であろうと、関係ない。

その人が何をやっているかなんて、ほんとはそんなこと重要じゃない。

生きていること、それだけがまず大切なこと、すごいこと、貴重なこと。

人ひとりが生きているということはすごいことです。

そのことをもっともっとみんなが気づいている世の中になってほしい。

ショッキングなニュースに気が滅入っています。

色々な報道があるけれど、人ひとりの命が途切れてしまったこと、

まずなによりシンプルにそれだけを深くちゃんと考えたいのです。

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